津工高で教諭が生徒蹴る 部室利用でトラブル
中日新聞 2012年9月23日 09時03分
三重県立津工業高(津市半田)の30代の男性教諭が今月16日、校内で2年の男子生徒(17)の左腕を足で蹴り、ひじに1週間の打撲を負わせた。
学校によると、教諭は同日午前11時30分ごろ、校舎2階が県警の警察官採用試験会場に使われ立ち入り禁止だったため、校舎内に入ろうとしたサッカー部員約10人に「入るな」と注意した。
しかし部員らは部室のある1階への立ち入りをサッカー部顧問から許可され、出入り口で靴ひもをほどこうとしゃがんでいた生徒が「聞いていない」と主張。教諭が威嚇のため蹴りだした足が、防ごうとした生徒の左ひじに当たったという。
花本克則校長は取材に「当日は教諭間で校舎への立ち入り禁止の指示の共有が徹底できていなかった」と説明した。
教諭は学校側に「再三の注意にもかかわらずサッカー部員が校舎に入ろうとするので、厳しい指導が必要と思った。足を出したのはやりすぎだった」と話している。
学校側は18日、生徒の保護者に電話で謝罪。今後、PTA役員にも経緯を説明する。県教委は事実確認し、教諭を処分するかどうか検討する。