ニセ医師容疑者、医療予備校で人気講師だった
読売新聞 2012年9月25日(火)7時41分配信
東京都板橋区の高島平中央総合病院でニセ医師が区民健康診断をしていた事件で、詐欺や医師法違反(医師の名称使用制限)などの疑いで逮捕された世田谷区中町、無職黒木雅(みやび)容疑者(43)が、長野県内でも1000人以上に健康診断を行っていたことが医療関係者への取材でわかった。
東京、長野以外でも健康診断を行っていた可能性もあり、警視庁と長野県警の合同捜査本部は全容把握を急ぐ。
黒木容疑者は、医師資格があると偽って病院で健康診断を行ったほかに、医師と看護師の資格があると偽り、全国の医療系予備校を講師として転々としていた。2006年から今年1月頃まで外部講師として勤務していた都内の予備校では「九州の国立大で看護学を専攻し、看護師免許を取った」などと説明していた。
また同じ時期に正社員として勤務した埼玉県内の予備校では、複数の予備校の名前を挙げて「講師経験がある」と売り込み、採用された。生徒の評判も良く、人気講師だったという。