堀越学園:給与遅配連続16カ月 運営大学教職員らに /群馬
毎日新聞 2012年9月26日(水)12時51分配信
文部科学省から解散命令の聴聞を通知された学校法人堀越学園(高崎市、大島孝夫理事長)は25日、運営する創造学園大と専門学校の教職員に9月分の給与を支給しなかった。所定の支給日に支払われないのは昨年6月から、連続16カ月となった。文科省は解散命令の理由の一つとして、給与未払いが労働基準法違反に当たると指摘しており、聴聞で学園を存続可能とアピールしようとする理事会にとって痛手となった。
教職員によると、給与遅配について大島理事長から直接の通知はなく、理事から話を聞いた学校幹部が電子メールで「給与は28日になります」などと連絡しているという。幼稚園の教職員には1カ月分が支給されたという。
同学園では、昨年6〜8月の遅配分が、後期授業料が納入された同年9月20日までに解消された。9月から再び給与遅配が始まり、若手教職員には一部が支給されているが、大学教員の多くには一律5万円の一時金が3回支給されただけという。【増田勝彦】
◇09年1月の7回目で経営問題が表面化−−遅配の経過
堀越学園(高崎市)の給与遅配が始まったのは07年12月。当初は数日の遅れだったが、6回目の08年12月は20日後となり、09年1月の7回目で経営問題が表面化した。
その後1年近くは通常支給されていたが、10年12月から頻発するようになり、11年6月からは遅配が常態化。今年2月に「米国キリスト教団からの支援」を表明し大島孝夫理事長が就任したが、支援は実現していない。
9月26日朝刊