堀越学園:文科省聴聞 全員が「解散に反対」 運営面で歩み寄らず /群馬
毎日新聞 2012年10月4日(木)12時30分配信
学校法人堀越学園(高崎市、大島孝夫理事長)に対する文部科学省の聴聞が3日午後、東京・霞が関の同省で行われた。聴聞には、出頭を通知された大島理事長のほか、仮処分で創造学園大学長・理事の地位保全が認められた堀越哲二・元理事長、教職員組合の代表などが「参加人」として出席した。【増田勝彦】
この日の聴聞は約1時間半、非公開で行われた。出席者によると、全員が解散命令に反対する意見を述べたが、学園運営について双方が歩み寄ることはなかったという。
大島氏側は、理事長含め6人の理事が出席。聴聞終了後に取材に応じた大島氏は「解散命令の決定は、せめて何日かでも待ってほしいとお願いした。新しい協力者は、すでに出かけている。そのグループも含めて再建に努力する」と語った。新しい協力者については「提携を明らかにした学校法人村上学園(東京都豊島区)の村上一男理事長とは別」と述べた。
堀越氏側は、堀越氏と、新理事長に登記申請中の王豊・元理事長、代理人の弁護士ら計5人が出席。代理人を務めた弁護士は「地位保全は東京高裁でも認められた。王理事長になる可能性が高く、王理事長の学校運営を見極めた上で、解散命令を検討してほしいと要望した」と語った。また、同大学生88人の「創造学園大を卒業したい」との要請文を提出した。
教職員組合は委員長と書記長が、解散命令に反対したうえで、転学の場合の問題点などを指摘した。
同省は「聴聞で提出された書類もあり、精査したうえで、聴聞を継続するか判断する」としている。
聴聞が終結した場合は、結果をまとめた報告書が作られ、大学設置・学校法人審議会に学園への解散命令が諮問される。
10月4日朝刊