大津・中2自殺:1年経過 県教委が報告書受理 /滋賀
毎日新聞 2012年10月10日(水)15時50分配信
大津市立中学2年の男子生徒の自殺に関する報告書が、自殺から1年近く過ぎて県教委に受理されたことが9日分かった。県教委が今年7月に提出を求め、「いじめに関する記述が具体的ではなく不十分だ」と再提出を指示していた。県教委は近く、文部科学省に提出する。
. 受理されたのは児童・生徒の自殺や重大事件があった場合、市町村教委が都道府県教委を通じて文部科学省に概要を報告し、適切な対応の指導を受けるための報告書。通常は数日以内に提出される。
県教委の催促後、市教委は7月、A4判2枚で提出。県教委から詳しい報告を求められ、市教委は自殺後の全校アンケートの記述や男子生徒に関する情報をA4判16枚にまとめ直し、県教委が今月4日に受理した。「自殺の練習」のアンケート記述は、「(調査の結果)確証が得られなかった」とした。市教委は「教育長が襲撃され、決裁が受けられず、時間がかかった」としている。【加藤明子】
10月10日朝刊