懲戒処分:県教委職員、酒気帯び運転で免職 人身事故や速度違反、3教諭を戒告 /宮崎
毎日新聞 2012年10月13日(土)15時41分配信
県教委は12日、9月に酒気帯び運転容疑で現行犯逮捕された中部教育事務所の松下達郎副主幹(49)を懲戒免職処分とした。ほかに、乗用車で人身事故を起こした県立高の男性教諭▽速度違反で罰金を納付した小中学校の男性教諭各1人−−の計3人を戒告処分とした。懲戒処分を受けた教職員は今年度16人目で、免職は3人目。飛田洋教育長は「酒気帯び運転は痛恨の極み。信頼回復に全力で努める」とコメントした。
. 県教委によると、元副主幹は病気休暇中だった9月1日夜、宮崎市の自宅で缶酎ハイや焼酎の水割りを飲んだ後、乗用車を運転し、軽乗用車に追突する事故を起こした。同15日、宮崎簡裁から罰金30万円の略式命令を受け納付した。元副主幹は、農水部職員だった97年にも酒気帯び運転で戒告処分を受けていた。県教委に対し「近距離だから大丈夫と思った。もう二度と飲酒運転しない」と説明しているという。
一方、戒告処分の3教諭のうち、県央の高校教諭(56)は7月、宮崎市瓜生野の県道交差点を右折する際、横断歩道上の自転車の50代女性と接触し、鎖骨骨折などの重傷を負わせた。また、8月には県北の中学教諭(40)が高千穂町押方の国道218号(制限時速50キロ)を時速81キロ▽県央の小学校教諭(44)が宮崎市田吉の国道220号(同60キロ)を時速91キロ−−で運転したとしている。
県教委は11日、相次ぐ教職員の不祥事対策の一環として、懲戒処分者の氏名公表基準を来年1月下旬から「停職6カ月以上」へ拡大することを決めた。【門田陽介】
10月13日朝刊