10月中にも生徒聞き取り開始 大津中2自殺で調査委
京都新聞 2012年10月15日(月)12時29分配信
大津市で昨年10月、中学2年の男子生徒が自殺した問題で、いじめの事実解明を進める第三者調査委員会の第6回会合が14日、市役所であった。今後、6人の委員以外に、子どもの心理に詳しい精神科医や児童虐待などの専門家から意見を聞く場を設け、報告書作成の参考にする方針を決めた。
第三者委の報告書は年内にまとめる。事実経過の再調査結果と合わせて、再発防止に向けた提言を盛り込むため、検証する委員の立場とは異なる、専門家からみた今回の問題点や意見を聞き、報告書の議論に生かす。医師や研究者らを招く予定で、人選や日程は今後調整する。
また、この日の会合では教師16人から聞き取りを終えたことが報告された。生徒への聞き取りは今月中にも始める予定で、遺族とも近く日程調整を進める。いじめたとされる生徒には直接、手紙を送って聞き取りへの協力を求める。
弁護士の横山巌委員長は生徒への聞き取りについて「思い出したくないつらい部分もあるだろう。悩みも聞き、アドバイスできるところはしたい」と述べた。