<無断転用>明治大教授、他人のブログ記事を論文に

<無断転用>明治大教授、他人のブログ記事を論文に
毎日新聞 2012年10月13日(土)19時7分配信

 明治大学は13日、租税法学会理事長の水野忠恒・経営学部教授(61)が自身の論文で、大阪産業大の本山美彦学長のブログ記事を無断転用したと明らかにした。論文が載った学術誌は回収され、学部長が水野教授を厳重注意にした。
 明大によると、問題の論文は学会が今年6月に作製した「租税法研究第40号」に掲載。法人税法改正の経過を説明する内容で、全17ページのうち最後3ページが本山学長のブログ記事とほぼ同じ内容だった。

 水野教授は昨年、講演会用の資料を集める際に本山学長のブログ記事をコピーしてパソコンに保存。講演会の内容を元に論文を書く段階になり、ブログ記事を自分の原稿と混同したという。学会会員の指摘で無断転用が発覚した。

 水野教授は本山学長や学会会員に謝罪し、明大に報告した。学会の理事長職は辞任する意向。明大の広報担当者は「転用は故意ではないため、懲戒処分にはあたらない」と話している。【馬場直子】

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