川西の高2自殺:県立高、両親に調査書類提供 「肝心な記述ない」 /兵庫

川西の高2自殺:県立高、両親に調査書類提供 「肝心な記述ない」 /兵庫
毎日新聞 2012年10月16日(火)12時8分配信

 いじめを受けていた川西市の県立高校2年の男子生徒(17)が自殺した問題で、高校側は15日、同級生275人分のアンケート結果や、教師や生徒への聞き取り調査を集約した書類(A4判)計68枚を生徒の両親に提供した。学校はこれまでプライバシーへの配慮を理由に口頭で伝えていた。
. 両親によると、アンケートには「弁当に虫を誰かが入れていたと聞きました」「先輩からいじめられてたらしい」との記述もあった。校長が両親に「不慮の事故」と生徒に伝えるよう申し出たことについて「親に対して失礼」と批判する内容もあった。一方で「苦しい時、周りに助けを求めてほしかった」と書いた生徒もいた。
 教師への調査の集約では、亡くなった男子生徒の性格や学習態度について書かれていたが、いじめの内容や時期については触れられていなかった。
 母親は「一番肝心ないじめの記述がない。真摯(しんし)な対応だとは全く思えない」と批判した。【高瀬浩平】
〔阪神版〕
10月16日朝刊

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