森口氏の論文共著者、さらに2人の名を削除
読売新聞 2012年10月17日(水)11時2分配信
iPS細胞(新型万能細胞)から作製した心筋細胞を患者に移植したと森口尚史氏が虚偽発表した問題で、英科学誌ネイチャーの姉妹誌「ネイチャー・プロトコルズ」のサイト内にある自由投稿欄に、森口氏らが9月に発表した記事から、共同執筆者2人の名前が新たに削除されたことが17日わかった。
削除されたのは、東京大先端科学技術研究センター(先端研)の井原茂男特任教授と大田佳宏特任助教。東大先端研によると、2人は事前の連絡がなく、草稿も見ていない内容が掲載されたとして、16日午前に編集部に削除を依頼、同日午後に削除されたという。同じ記事をめぐり、慶応大の興津太郎助教の名前も13日に削除されている。
掲載記事では、化学物質を用いて肝臓がんの細胞を正常に戻す手法が紹介されている。