群馬の堀越学園、解散命令へ=審議会答申見通し―文科省
時事通信 2012年10月24日(水)17時24分配信
約55億円の負債を抱える学校法人堀越学園(群馬県高崎市、大島孝夫理事長)について、文部科学省の大学設置・学校法人審議会が25日、学校経営は困難などとして解散命令を妥当と答申する見通しであることが24日、関係者の話で分かった。答申を受け、同省は発令時期の調整に入る。
同学園は創造学園大などを運営しており、通学者がいる状態で学校の運営法人に解散が命じられるのは初となる。
同大などには休学者を除き475人が通学。同省は大学生の転学先確保のため、大学協会や全国の大学に受け入れを呼び掛けるほか、専門学校と幼稚園については、所管する群馬県に転学支援の協力を求める。
学園は同省の再三の指導にもかかわらず、資金不足や教職員の給与未払いなど5項目にわたり私立学校法違反の状態を改善できず、審議会は学校経営は不可能と判断したとみられる。
学園側は今月3日の聴聞で、民事再生手続きによる再建を進めるとし、命令回避を求めていた。
堀越学園は1966年設立。2004年に高崎短期大学から改組した創造学園大は、女優酒井法子さんの入学で話題になった。東京都中野区で堀越高校を運営する堀越学園とは別法人。