都内公立校、いじめ6600件に…悪質な例も

都内公立校、いじめ6600件に…悪質な例も
読売新聞 2012年10月25日(木)16時22分配信

 東京都教育委員会が先月公表した都内の全公立学校(2184校)を対象にしたいじめの緊急調査結果で、「いじめの疑いがある」とされた計7972件のうち約4割の3102件が、都教委の追跡調査でいじめと断定されたことが25日、わかった。

 これで、今年4〜7月のいじめの認知件数は、昨年1年間の約1・4倍にあたる計6637件に上った。都教委は11月に再調査を実施する。

 都教委は今年7月、各校に対して4〜7月に起きたいじめの件数と対応を報告するよう指示。9月13日に、いじめの認知件数が3535件、いじめの疑いが7972件あったと公表した。

 この結果を踏まえ、都教委は各校に追跡調査を求めたところ、いじめの認知件数は計6637件に増えた。大津市の男子中学生がいじめを苦に自殺したとされる問題などを受け、各学校の意識が高まったためとみられる。

 内容別では、「冷やかしや悪口を言われる」「軽くぶつかられたり、たたかれたりする」「仲間外れ、集団による無視」などが多く、中には、ひどい暴力をふるわれたり、金品をたかられたりする悪質なケースもあった。

 6637件のいじめのうち、「解決済み」(9月18日時点)は68%で、中には警察やスクールカウンセラーが介入した事例もあった。

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