いじめ:疑い例、4割が 中学、中等教育校は48%−−都教委、全公立校調査 /東京
毎日新聞 2012年10月26日(金)11時22分配信
都教委は25日、7月に判明した都内全公立校(2184校)でのいじめの疑い事例のうち、4割にあたる3102件がいじめだったとする独自の調査結果をまとめた。いじめと認知された3535件に匹敵する数のいじめの存在が初めて明らかになった。
. 調査は9月中旬に実施。7月の緊急調査でいじめの認知件数の他に、初めて▽悪口を言われたり暴力を振るわれたりする▽メールや掲示板で悪口や個人情報を書かれる▽持ち物を隠される▽無視や仲間はずれに遭う−−などの「疑い例」の報告も求めたところ、7972件の報告があった。
都教委はこれらがいじめであるかを各学校に追跡調査させた。その結果、疑い例のうち39%の3102件がいじめだったことが判明。特に中学校と中高一貫教育の中等教育学校では2880件のうち、48%にあたる1379件がいじめと断定された。また、小学校でも4205件のうち、39%の1632件がいじめだった。
これらの各校の対応については、62%の1940件は「解決済み」としたが、34%の1052件は「解決に向かっているが対応を継続中」、110件は「指導を継続中」だという。【柳澤一男】
10月26日朝刊