いじめ:認知件数、大幅増 189校2468件 「児童生徒も関心」−−県教委調査 /山梨

いじめ:認知件数、大幅増 189校2468件 「児童生徒も関心」−−県教委調査 /山梨
毎日新聞 2012年10月31日(水)12時41分配信

 県教育委員会は30日、県内の公立小中高校と特別支援学校で実施したいじめに関する緊急調査の結果を発表した。いじめの認知件数(9月20日現在)は189校2468件に上り、昨年度1年間(106校575件)を大幅に上回った。県教委は「教職員だけでなく児童生徒にもいじめへの関心が高まり、ささいな事案まできちんと認知するようになった結果」としている。
. 調査は、大津市で中学2年の男子生徒が自殺した問題を受け、文部科学省が各都道府県教委に指示。公立小中高と特別支援学校計323校の児童生徒を対象に8〜9月に実施した。
 認知件数は、小学校111校で1156件(前年度比1032件増)、中学校60校で1235件(同905件増)。高校は18校77件(同44件減)だったが、例年の同時期と比べると大幅に増加したという。特別支援学校は0件(増減なし)だった。このうち、小学校の77・7%、中学校の70・1%、高校の85・7%で解決済み。小中では1件ずつ重大な事態に至る恐れがあるケースがあったが、いずれも解決したという。
 いじめの内容(複数回答)は、小中高いずれも「冷やかし・からかい」が6〜7割と大半を占め、「軽くぶつかる・蹴られる」「仲間はずれ・無視」と続いた。ほかに「金品をたかられる」や「パソコン・携帯電話での誹謗(ひぼう)中傷」なども確認された。
 県教委は「認知がなかった学校についても、細かなものでも認知するよう指導していきたい」としている。【水脇友輔】
10月31日朝刊

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