川西・高2いじめ自殺問題 第三者委員会が初会合 兵庫

川西・高2いじめ自殺問題 第三者委員会が初会合 兵庫
産経新聞 2012年11月6日(火)7時55分配信

 ■来年3月までに提言へ

 川西市で9月に自殺した県立高校2年の男子生徒(17)がいじめを受けていた問題で、いじめと自殺との関連を調査するため高校側が設置した第三者委員会。5日行われた初会合では、今後の協議内容などが確認され、来年3月末までに再発防止などの提言をまとめることが決まった。

 冒頭、高校の校長が「いじめを発見できなかったことは反省しないといけない。提言をいただいたら全力で再発防止と自殺予防に取り組み、遺族の信頼回復につなげたい」とあいさつした。その後、羽下大信(はげ・だいしん)・県臨床心理士会会長を委員長に選任、会合は非公開で行われた。

 終了後、記者会見した羽下委員長は「遺族の気持ちをくみながら提言をまとめ、いじめや自殺に関して子供たちや取り巻く大人へのメッセージとしたい」と述べ、必要があれば男子生徒の両親からも聞き取りを行う意向も示した。

 この問題は男子生徒が9月2日に自宅で自殺したことに対し、高校側は当初「いじめはなかった」と両親に説明していたことが発端。葬儀で、両親が受け取った男子生徒の同級生からの手紙にいじめをうかがわせる内容があったことから、高校に調査を求めていた。高校は、いじめと自殺との因果関係は認められないとしているが、両親は「何が起きたのか真実を知りたい」と訴えている。

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