県公立学校長会:いじめ相次ぎ、教育長が要望 /鳥取
毎日新聞 2012年11月6日(火)14時12分配信
県内でいじめの事案や教諭らの懲戒処分が相次いでいることを受け、県内の小中高校などの校長らが集まる県公立学校長会が5日、鳥取市湖山町北5の県教育センターで開かれ、県教委の横浜純一教育長がいじめへの対応や教職員の服務規律の徹底を各校長に要望した。公立学校長会の開催は初めて。
横浜教育長は冒頭、境港市立中学3年の男子生徒(15)が校舎の玄関のひさしから飛び降り重傷を負った問題について触れ、いじめの把握のために「『まさか』ではなく『もしや、いじめではないか』と考え方を変えてほしい」と話した。また、生徒の心理状態を把握するための「hyper QU」などのアンケート結果から「面談で個々の状態を把握するとともに、複数の目で客観的に分析することが大切」とアンケートの活用を訴えた。
教諭らの懲戒処分が続いた問題では、「職責の大きさを認識していないのではないか」などと危機感を表明。今回の事例の分析をもとに「研修など具体的な実践に取り組んでほしい」と要望した。【高嶋将之】
11月6日朝刊