大津・第三者委の尾木委員「家庭的要因ありえぬ。いじめとの関係性高い」
産経新聞 2012年11月9日(金)22時12分配信
大津市で市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、市が設置した外部有識者による第三者調査委員会委員を務める教育評論家の尾木直樹氏は9日、自殺の原因について、個人的見解とした上で「家庭的な要因はありえないと思う。いじめとの関係性は高い」と話した。同日開かれた第三者委の勉強会後、報道陣の取材に応じた。市教委は自殺と家庭環境の因果関係が存在する可能性を指摘しており、第三者委も家庭環境を調査対象にしていた。
勉強会では、精神医学的観点から、いじめと自殺の関係について精神科医が講義。非公開だったが、家庭環境から自殺する事例は少ないことが紹介されたといい、尾木氏は講義を受け、「思春期の子供は依存場所を友達の世界に移している」などと話した。