元関学大教授の敗訴確定=光市事件の証言報道訴訟―最高裁

元関学大教授の敗訴確定=光市事件の証言報道訴訟―最高裁
時事通信 2012年11月19日(月)18時36分配信

 山口県光市の母子殺害事件で死刑が確定した大月孝行死刑囚(31)の精神鑑定を行った・元関西学院大教授が、公判証言の内容をゆがめて報道され名誉を傷つけられたとして、日本テレビに1100万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第2小法廷(小貫芳信裁判長)は16日付で、元教授側の上告を棄却する決定をした。元教授の訴えを退けた一、二審判決が確定した。
 一、二審判決によると、元教授は2007年7月の差し戻し控訴審の公判で、鑑定資料に大月死刑囚の捜査段階の供述調書を含めなかった理由を、「全部読むのが面倒くさかった」などと証言し、日本テレビの「The・サンデー」が報じた。
 元教授側は、報道は証言の一部だけを切り取っていると主張したが、一審京都地裁は報道の重要部分は真実だとして請求を棄却、二審大阪高裁も支持していた。 

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