群馬・桐生の工事現場事故:中学生就労 「死亡事故、防げた」 足利市教委が総括 /栃木

群馬・桐生の工事現場事故:中学生就労 「死亡事故、防げた」 足利市教委が総括 /栃木
毎日新聞 2012年11月21日(水)14時20分配信

 群馬県桐生市の工事現場で8月、作業中の足利市立西中3年の男子生徒が死亡した事故で、同市教委は20日、学校や市教委が労働基準法などを正しく理解していれば事故は防げた、として対応の誤りを認める調査結果をまとめた。
 同市教委によると、労働基準法では中学生以下の就労を禁じているにもかかわらず、西中は賃金が発生しなければ雇用には当たらないと認識して生徒に適切な指導をしなかった。市教委は西中から、生徒が建設会社で「職場体験」をしているとの報告を受けた際、内容を吟味せず、容認していた。同市教委は「適切に対応していれば事故は防げたと考え、大いに反省する」と総括した。
 9月24日の中間報告以降の調査で、新たに市内3中学校の6人が在学中、亡くなった男子生徒と同じ太田市の事業所で就労していたことが分かった。1人が現在3年生で、5人はすでに卒業。累計では03年度から今年度まで4校の計15人になった。また、すでに成人した就労経験者からの聞き取りの結果、住宅の解体工事現場などで働き、日給5000円を受け取っていたという。【太田穣】
11月21日朝刊

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