品川の中1いじめ自殺:2度目説明会に500人 保護者の評価二分 /東京

品川の中1いじめ自殺:2度目説明会に500人 保護者の評価二分 /東京
毎日新聞 2012年11月23日(金)10時49分配信

 ◇期待外れ/真摯に対応してくれる
 いじめを受けていた品川区の区立中学1年の男子生徒(12)が9月に自殺した問題で、男子生徒が通っていた中学校で22日、2度目の説明会が開かれ、500人以上の保護者が参加した。学校側の説明に対し、保護者の評価は「期待外れ」「よく対応してくれている」などと意見が分かれた。【大沢瑞季、稲田佳代】
 説明会に出席した母親は「『これからいじめをなくしていく』という一般論に終始していた。一生懸命やっているのは分かるが、一人の命が亡くなったのだから、もっと具体的な取り組みを聞きたかった。期待外れだ」と話した。
 小学4年の長女の母親(46)は「学校はよく調べて真摯(しんし)に対応してくれている。ただ、報告書は学校を責め立てるばかりで、区教委は何をやっているんだろうと思った。先生はへとへとだろう。子どもの教育に一番責任あるのは親。自分の子どもが、加害者にも被害者にもなっていないか、毎日丁寧に話を聞くようになった」と表情を引き締めた。
 学校は5日にも説明会を開いたが、その際は質疑に応じず、書面で質問を受け付けた。今回は寄せられた約400件の質問を「事実関係」や「いじめの原因」など13項目に分類して回答。回答の概要を書面でも配布した。説明時間は全学年と学年別に計2時間半以上かけた。質問とは別に要望や意見も各400件ほど寄せられた。
 説明会後、この中学校の校長は「できるだけ質問に答えた姿勢は理解してもらえたと思う。今日がいじめ根絶と学校再生に向けたスタートラインと認識している」と話した。
〔都内版〕
11月23日朝刊

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