中国の大学で校史捏造が続々発覚 創立翌年に「100周年行事」も

中国の大学で校史捏造が続々発覚 創立翌年に「100周年行事」も
XINHUA.JP 2012年12月5日(水)12時21分配信

【新華網】 中国湖北省の武漢大学が最近、来年11月29日の創立120周年記念日に合わせ、1年間にわたる記念活動を開始すると発表した。しかしこの発表に元学長の劉道玉氏のほか、卒業生らが疑問を投げかけた。武漢大学の歴史は1913年に創立された国立武昌高等師範学校までさかのぼることができるが、同大が「創立120周年」の根拠とする張之洞氏が1893年に創立した自強学堂との間には関係がないとの主張だ。そのため、実際には2013年が「創立100周年」となるとしている。

広東省・深セン大学の李均教授によれば、大学がこのように校史を捏造(ねつぞう)するケースはほかにもみられる。01年に創立されたばかりの江南大学は、翌年に「創立100周年記念イベント」を展開。前身のひとつである無錫軽工業学院のさらに前身、南京工学院食品工業学部が、南京大学食品工業学部から分離する形で発足してから100年となるのだという。

大学の歴史を無理やり名門校とからめるという手法は、ほかにも安徽省や湖南省などでみられた。

歴史に対する態度は、われわれの未来につながる。歴史に忠実でなく、現実の弊害を取り除く勇気をもたない大学は、永遠に「世界の一流大学」にはなれないだろう。(中国青年報 湯嘉チン)

(翻訳 金慧/編集翻訳 恩田有紀)

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