柔道教室で教え子投げけが、指導者再び不起訴に

柔道教室で教え子投げけが、指導者再び不起訴に
読売新聞 2012年12月14日(金)19時45分配信

 長野県松本市の柔道教室で2008年5月、小学6年生だった教え子に投げ技で大けがを負わせたとして、業務上過失傷害容疑で書類送検され、不起訴となった後、長野検察審査会が「起訴相当」と議決した当時の男性指導者(39)について、長野地検は14日、改めて不起訴(嫌疑不十分)とした。

 この処分を受け、長野検察審査会は再審査を行う。

 投げ技で重傷を負わせることを予見できたかどうかが焦点となり、地検は「医師や専門家の意見を聞いた結果、事故を予見することはできなかったと判断した」と説明した。

 事故では、小学6年だった沢田武蔵さん(16)が一時重体となり、重い後遺症が残った。指導者は10年9月、同容疑で書類送検されたが、長野地検は今年4月25日、「過失の認定が難しい」と嫌疑不十分で不起訴とした。検察審査会は7月24日、「体格差があり、技をかけることが危険であると知り得る立場だった」として起訴相当を議決。地検は処分の期限を2か月延長して再捜査していた。

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