流用:鹿児島大教授が院生給与を 停職2カ月 /鹿児島

流用:鹿児島大教授が院生給与を 停職2カ月 /鹿児島
毎日新聞 2012年12月22日(土)15時50分配信

 鹿児島大は21日、研究などの補助をする大学院生に支払われた給与の一部を回収して流用し、学会旅費などに充てたとして、大学院理工学研究科理学系の60代男性教授を停職2カ月の懲戒処分にすると発表した。
 同大によると、教授は05年から10年の間、教授が採用した、補助業務などをする大学院生「ティーチング・アシスタント(TA)」「リサーチ・アシスタント(RA)」の計10人に対して、メールで給与の一部返還を催促。支払われた給与から、1人あたり計約70万〜3万円、総額約164万円を回収した。
 回収された金は研究室に所属するほかの大学院生の学会旅費などに充てられたが、旅費に使われていることをTAらは知らされていなかった。私的流用などは確認されていない。教授はTAらに「来期も採用申請を出す」などと話し、催促したこともあるという。
 TAらの親族から大学に相談があったことから発覚した。教授は全額弁済する姿勢を示しているという。
 同大の島秀典理事は「使途の説明が不十分で、教授という立場を利用しており悪質」と処分理由を説明した。
12月22日朝刊

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