県教委:PTAから謝礼、県立2高校指導 /広島
毎日新聞 2013年1月9日(水)15時53分配信
県西部の県立2高校で11年度、時間外に補習授業をした教諭への謝礼として、PTA会費から計58万円を支出していたことが8日、県教委への取材で分かった。地方公務員法が禁じる兼業に当たる恐れがあるとして、県教委は2校を指導した。
県教委は12年5〜6月、文部科学省の全国調査の一環で県立全98高校を対象に、11年度のPTA会費の使途を調査した。その結果、2校で受験指導のために早朝や放課後、補習授業をした謝礼として、計58万円を支払っていた。謝礼を受け取らないよう指導し、改善されたという。
調査では他に、受験教材の購入など施設整備・備品購入費などに46校で計約500万円、部活動の引率交通費など11校で計約200万円の計約700万円が、PTA会費から支出されていた事実を確認。県教委は「より良い教育環境を整えるため、PTAが合意して支援を受けている」と問題視しない考えだが、PTA会費から支出できる学校経費の目安を3月までに作成し、各校に通知する方針。【寺岡俊】
1月9日朝刊