松本の柔道教室小6重体事故訴訟:両親が起訴議決求め意見書提出 /長野
毎日新聞 2013年1月10日(木)11時51分配信
松本市の柔道教室で08年、当時小学6年生の沢田武蔵さん(16)が練習で投げられ、重い障害が残った事故で、沢田さんの両親は9日、長野地検が2度不起訴にした男性元指導員(39)を再審査中の長野検察審査会に対し、起訴議決を求める意見書を提出した。起訴議決になれば、元指導員は強制起訴される。
意見書は「頭部をたたみ面に直接打たなくても頭部損傷事故が発生する可能性があるという知見は、スポーツ指導者らを対象にした一般啓蒙(けいもう)書でも広く普及していた」と主張。元指導員が仕掛けた片襟体落としの投げ技について「指導の度を超えた暴力的な投げ技だった」と指摘している。
長野市で記者会見した父博紀さん(40)は「(不起訴は)納得できない。大人が子供を投げ飛ばせば、どうなるか分かるはずだ」。母佳子さん(41)は「謝らず非を認めないことが一番の問題」と訴えた。【福富智】
1月10日朝刊