“ヤンキー先生”怒る「体罰ではなく暴力だ」市教委から聞き取り 桜宮高2自殺

“ヤンキー先生”怒る「体罰ではなく暴力だ」市教委から聞き取り 桜宮高2自殺
産経新聞 2013年1月15日(火)12時47分配信

 大阪市立桜宮高校(都島区)の男子バスケットボール部主将だった2年の男子生徒=当時(17)=が男性顧問(47)の体罰を受けた後に自殺した問題で、「ヤンキー先生」として知られる義家弘介文部科学政務官は15日午前、大阪市役所を訪れ、市教委の永井哲郎教育長や佐藤芳弘校長らと面会した。自殺の経緯について聞き取りを行い、部活動指導における体罰の定義について見直す考えを示唆した。

 義家政務官は自殺前の生徒の様子や、前後の事実経過について確認。教育行政のあり方などについて意見交換を行った上で、今後、文科省との連携を緊密にしていくことで合意した。

 会談後、記者団の取材に応じた義家政務官は「これは体罰ではなく日常的、継続的に行われた暴力で、事案を矮小化すべきではない」と強調。「体罰と指導の線引きについては今後、議論が必要」と述べ、部活動の指導における体罰の定義を見直す必要性について言及した。

 体罰問題をめぐっては、下村博文文科相が11日、「各都道府県が主体的に体罰の調査をして、文科省に報告するよう求める」と述べ、全国の小中高校を対象に実態調査をする意向を明らかにしている。

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