<大阪・高2自殺>「釈明の余地ない」橋下市長が遺族に謝罪

<大阪・高2自殺>「釈明の余地ない」橋下市長が遺族に謝罪
毎日新聞 2013年1月12日(土)19時42分配信

 大阪市の橋下徹市長は12日、市立桜宮高校のバスケットボール部顧問の男性教諭(47)から体罰を受けた翌日に自殺した男子生徒(17)の自宅を訪れ、「命を奪ってしまったことに釈明の余地はありません。僕自身も含め全て行政側の責任です」と遺族に謝罪した。

 弔問後、記者団に明らかにした。また、橋下市長は自らが高校時代にラグビー部に所属した経験から、「気合を入れるのにたたくことはあり得る」などと発言してきたことについて、「考え方を改めないといけない。反省している」と話した。

 橋下市長はこの日、生徒の両親と兄に面会し、約2時間にわたり、自殺前の数カ月間の様子を聞いたり、遺書に目を通したりした。

 橋下市長は記者団に対し、「謝罪の意を受け止めてくださった。こういう形で子供の人生が終わり、絶対目にしたくない姿を母親が見なければいけない状況は間違っている。ご両親や生徒さんの前で正しますと誓った」と話した。

 また、生徒の自殺後、学校が実施したバスケ部の生徒と保護者へのアンケートの回答に「試合を早くしたい」「顧問の指導を受けたい」などの言葉が並んでいたことを明らかにし、「ちょっと異常。冷静になってほしい」と呼び掛けた。【林由紀子】

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