願書出し忘れ:高岡市内中学が2人分 推薦入試受けられず /富山
毎日新聞 2013年1月25日(金)15時52分配信
高岡市教育委員会は24日、市内の中学校が石川高専(石川県津幡町)の推薦入試を受験する生徒2人分の出願書類を出し忘れていたと発表した。出願書類を送付したかどうか中学校として確認していなかったことが原因。生徒は推薦入試を受けられず、一般入試を受けるという。
市教委によると、同中では7日、校長や教諭約20人が推薦入試で石川高専や私立高を受験する生徒158人分の出願書類を確認して、封筒に入れる作業をした。この際、石川高専への郵送用封筒に宛名を誤記。郵送用封筒の予備がなかったため、同校を受験する男子生徒と女子生徒計2人分の願書は別の封筒に入れられ金庫に保管した。その後、郵送担当の女性教諭は多忙だったため、男性教諭に郵送を依頼したが、男性教諭は依頼されたとの認識がなく、出願期限の10日が過ぎたという。
試験日の2日前の17日になって受験票が届いていないことに気づいた中学校側が高専に問い合わせたところ、送り忘れが発覚した。校長や市教委は17〜18日、本人や保護者に説明して謝罪したという。
同中は高校名とその受験者数、出願期間をリストにまとめていたが、送付したかどうかチェックする体制はなかった。24日に市役所で会見した氷見哲正教育長は「決してあってはならないこと。当該生徒、保護者、関係者におわびする」と謝罪。25日に市内の公立中学校と特別支援学校の校長を集めて、送付に関するチェック体制の確立などの再発防止の徹底を呼びかける。【大森治幸】
1月25日朝刊