教え子と性的関係、県立高教諭を懲戒免職 県教委が陳謝

教え子と性的関係、県立高教諭を懲戒免職 県教委が陳謝
山形新聞 2013年1月25日(金)9時2分配信

 最上地方の県立高校に勤務する男性教諭(32)が、2011年度、教え子だった3年の女子生徒=当時(18)=と性的関係を持ったとして、県教育委員会は24日、この男性教諭を懲戒免職処分とした。管理監督責任を問い、当時の校長は戒告とした。

 県教委によると、男性教諭は11年12月から12年3月にかけて複数回にわたり、授業を担当していた3年の女子生徒と、ホテルで性的関係を持った。教諭は既婚者。学習指導を行う中で、互いに好意を持つようになったとしており、卒業後もしばらく関係は続いたという。

 昨年12月、県庁の県民相談室に匿名の情報提供があり、発覚。教諭は学校と県教委の調査に対し、事実を認め「女子生徒に大変迷惑を掛けた。取り返しのつかないことをしてしまった」と話しているという。教諭は問題発覚後、自宅待機となっていた。

 県内では教え子の女子生徒と性的関係を持ったとして、2011年7月にも県立高校の男性教諭が懲戒免職となっている。この年はほかにも飲酒運転、万引、わいせつ行為といった教職員の不祥事が続いたため、8月に緊急に公立学校の全校長を集めた会議を開催。その後、全教員に注意点を示したチェックシートを配布するなど不祥事撲滅に向けた対策を行っていたが、今回の問題はその後に発生している。

 県教委は24日、記者会見を開き、菅間裕晃教育次長が「職務上許されないことで教育公務員の信用を失墜する行為。被害者と家族、県民に迷惑をかけたことをおわびする」と陳謝した。25日付で全県立高に再発防止を促す文書を出す。

 菅間次長は「一人一人の教員に対し、響くような伝え方をしていくしかない。これまでの方策を徹底していく」と強調した。

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