県立高教諭:同一校に勤務、10年超1割 県教委「やむ得ない場合も」 /福井

県立高教諭:同一校に勤務、10年超1割 県教委「やむ得ない場合も」 /福井
毎日新聞 2013年1月22日(火)15時17分配信

 県内の県立高校で、10年を超えて同じ学校に勤務している教諭が全体の約12%に当たる163人いることが、県教委への取材で分かった。大阪市立桜宮高校でバスケットボール部の男子生徒が自殺した問題では、顧問が19年にわたり同校で勤務し、他の教員が意見を言いにくかった背景が指摘されている。県教委は長期間の勤務に関して「問題は報告されていない」としている。【佐藤慶】
 県教委は、各校の校長と協議した上で人事案を作成している。異動方針として、同一校での勤務は原則10年までとし、3年未満は異動の対象としないと定められ、7年前後での異動が一般的という。
 しかし、担任する学年が3年に進級する時に丸10年となるケースなど原則通りの異動が好ましくない場合は異動を見送っている。このため、10年超の163人のほぼ半数が勤務11年目か12年目という。
 また、工業、商業、農業など異動先が限られる専門学科の教諭や、指導者が少ない特定の種目の部活動の顧問は、同一校での勤務が長くなる傾向にある。
 県教委は「やむを得ないケースもあるが、異動方針に沿って人事の適正化を進めている。今後、割合が増えていくことはない」としている。
1月22日朝刊

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