<大阪・桜宮高>普通科でも体罰…全校アンケートで判明

<大阪・桜宮高>普通科でも体罰…全校アンケートで判明
毎日新聞 2013年1月22日(火)11時48分配信

 大阪市立桜宮高校で体育科の男子生徒(当時17歳)がバスケットボール部の顧問から体罰を受けた翌日に自殺した問題で、同校の普通科の生徒も、教員による体罰を受けていたことが、全校生徒へのアンケートで分かった。学校全体に体罰がまん延していた可能性があり、市教委は調査結果を精査し、同校の改革に反映させる方針。

 アンケートは弁護士らでつくる市の外部監察チームが18日に実施した。部活動や授業で体罰を受けたり、目撃したりした経験の有無などを同校の生徒に尋ねた。

 市教委関係者によると、アンケートには、既に体罰が発覚しているバスケット部やバレーボール部以外の複数の運動部で体罰があったほか、普通科の生徒も体罰を受けたとの記載があったという。

 体育系2科の募集中止を決めた21日、橋下徹市長が「今回の調査を基にしても、決してバスケ部だけの問題ではない」と発言。アンケート結果を重視し、募集を中止するよう改めて要求した。一方、長谷川恵一・教育委員長は「普通科と体育科で体罰の事案(の数)があまり変わらない」と指摘。体育系の募集中止だけでは不十分だと主張し、中止に反対した。

 市教委は今後、外部監察チームの調査や、他の市立学校での実態調査を踏まえ、再発防止策を検討する。【津久井達】

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