県教委の教員採用汚職:採用取り消し撤回訴訟 「無関係」「人生狂った」 臨時講師、切々と /大分
毎日新聞 2013年1月29日(火)16時42分配信
08年の教員採用汚職に絡み、試験データの改ざんで不正に合格したとして採用を取り消された県内の公立中臨時講師の男性(35)が県に処分撤回を求めた裁判の口頭弁論が27日、大分地裁(宮武康裁判長)であった。尋問で男性は「悪いことをしたのは県教委。身分を失い人生が大きく狂った。口利き、贈収賄には関与していない」と訴えた。
訴状などによると、男性は08年4月に中学教諭になったが、県教委の内部調査で不正合格とされ、同9月に取り消された。
男性は「証拠もないのに信じられない。採用後に結婚したが、臨時講師に戻され、生活が不安定で不利益を被っている。身分を取り戻したい」と語気を強めた。【田中理知】
1月29日朝刊