花山中バスケ部で体罰 「校長判断」で報告遅れ 京都
産経新聞 2013年1月29日(火)7時55分配信
■条件付き 部活指導復帰も
男子バスケットボール部顧問の男性教諭(29)の部員10人に対する体罰が発覚した京都市立花山中学(山科区)。学校側は昨年8月の段階で、体罰を把握していたものの、「校内で対応できるという校長判断」で市教委に報告したのは今月22日になってからだった。沢田清人校長は28日、「本人の反省の弁を信じていた。申し訳ない」と謝罪した。
一方、「生徒も希望している」として、将来的には部活の指導に復帰させる意向も示した。体罰発覚後の教諭の処遇も含め、体罰問題にどのように学校が対応すべきなのか、教育現場の重い課題になっている。
同校では、体罰を受けた生徒に対し、先週末より謝罪を進めており、体罰がなかった部員についても順次家庭訪問をして説明を行う。部員以外の生徒に対しても、全校集会などで事情を説明するとしている。
一方、教諭は現在、部活の指導から外しているが、担任業務などは通常通り行っている。
同校では、将来的には、複数の教諭で指導することなどを条件に、男性教諭を部活の指導に復帰させる意向で、沢田校長は「花山中バスケットボール部が変わったところを見せるのが、最大の反省。生徒も先生に教えてもらいたいと言っている」としている。
市教委は「状況をよく把握し厳正に対処する」としている。(鈴木俊輔)