県教委がきょうから体罰調査、県立高校など171校対象/神奈川

県教委がきょうから体罰調査、県立高校など171校対象/神奈川
カナロコ 2013年1月31日(木)5時0分配信

 大阪市立桜宮高校の生徒が体罰を受けた後に自殺した問題で県教育委員会は31日から、県立高校など171校の児童生徒約12万5千人や保護者、教職員を対象に、2012年度中に体罰を受けた経験の有無や受けた影響などについて、緊急アンケートを行う。児童生徒、保護者への調査は学校を通じて用紙を配り、児童らが自宅で記入し直接県教委に郵送する。

 調査は文部科学省の通知を受けて実施し、方法や質問の詳細は独自に決めた。児童生徒や保護者向け調査は、学校名と学年を記入し無記名も可。体罰の態様や体罰時の状況など文科省から報告を求められた質問に加え、「体罰を受けてどのような影響があったか」「体罰を受けてどうしたか」という質問を独自に設け、6項目とした。

 また保護者の記入欄も設置し、県教委からの連絡が必要な場合の連絡先の記入を呼び掛け、必要に応じて県教委が事実確認に関与するとしている。教職員向け調査は、校長が取りまとめる。調査で寄せられた全案件に対し学校側が事実確認を行い、県教委に報告する。公表は5月の予定。

 児童生徒や保護者からの回答を学校や校長を介さず県教委が直接回収する理由として、藤井良一教育長は30日の会見で、「隠蔽(いんぺい)問題などが報道されていることもあり、きちんと教育委員会で受け止める方がいいと判断した」と説明した。

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