体罰特別チーム設置 京都府教委 網野高、レスリング部調査へ

体罰特別チーム設置 京都府教委 網野高、レスリング部調査へ
京都新聞 2013年2月1日(金)22時39分配信

 大阪市立桜宮高での体罰問題を受けて全国の教育委員会が実施する体罰の緊急実態調査に向け、京都府教育委員会は1日、学校から報告された事案を精査する特別チームを設置した。学校に再調査を指示するなど事実確認を徹底する。実態調査に先行し、網野高(京丹後市)レスリング部で体罰が疑われた事案を調べる。
 チームは、教員管理や高校教育、部活動を担当する各課の担当者ら5人程度で、事案によって弁護士や臨床心理の専門家を加える。リーダーの田中太郎教育企画監は「体罰の実態を徹底的に把握したい。そのため学校、校長への指導も含め、教委が主体的に責任を果たす」と話す。
 対象は、文部科学省が2月末までに各教委に実施を求めた緊急実態調査で挙がった事案。学校からの報告を基に、生徒へのアンケートの点検と検証▽再調査の指示▽関係する教職員への事情聴取▽保護者や生徒との面談−などを行う。
 再調査は、同じ部活動の生徒たちの中で体罰の有無について回答が分かれるなどのケースで、教員への配慮で生徒が申告していないことが疑われる場合などを想定している。
 顧問の男性教諭が体罰をした疑いがある網野高レスリング部についても、学校の報告を待って調査する。

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