<ワゴン車横転>運転のテニス部顧問、40キロ超過か

<ワゴン車横転>運転のテニス部顧問、40キロ超過か
毎日新聞 2013年2月2日(土)22時57分配信

 兵庫県姫路市の山陽自動車道で2日朝、私立済美高校(松山市)の硬式テニス部女子部員ら9人が乗ったワゴン車が横転し、1人が重体、7人が重軽傷を負った事故で、自動車運転過失傷害容疑で逮捕された顧問の同校教諭、北岡周平容疑者(37)が「時速80キロぐらいで走っていた」と供述していることが、県警高速隊への取材で分かった。現場の制限速度は40キロという。また現場には大きなブレーキ痕はなかった。

 同校などによると、生徒らは兵庫県加西市で予定されていた「西日本高校テニス合同強化練習大会」に参加するため2日早朝、顧問が所有するワゴン車で学校を出発。3日夜に松山市に戻る予定だった。顧問は遠征の際は度々、自分の車に部員を乗せていたという。

 末広久行副校長は2日夕、同校で記者会見し、「重大な事故で生徒、保護者に大変ご迷惑をおかけした」と陳謝した。今後、顧問の運転で運動部が遠征する際は、経路や休憩場所などを細かく記した計画を提出させるとした。また2日午後から3日まで、第85回記念選抜高校野球大会に出場する野球部を含め男子5、女子11の全運動部が活動を自粛するという。テニス部は、3月の第35回全国選抜高校テニス大会への出場が決まっていた。【内橋寿明、中村敦茂】

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