浜名湖ボート転覆:中1死亡損賠訴訟 和解報告会 再発防止へ努力強調 遺族支援基金も検討 /愛知
毎日新聞 2013年2月3日(日)11時18分配信
浜名湖で10年6月に訓練中の手こぎボートが転覆し、豊橋市立章南中学1年、西野花菜さん(当時12歳)が死亡した事故で、両親と豊橋市などが和解した訴訟についての報告会が2日、同市で開かれた。
約40人の出席者を前に花菜さんの父友章さん(53)は、市や同校が和解条項への理解が不足していて、具体性のない再発防止策が目立つと指摘。「市長があやふやで『二度目はない』という決意を発信できないと、また悲しいことが起こる」などと再発防止に向けた努力の必要性を強調した。そのうえで学校での事故の遺族を支援する基金づくりを検討することなども表明した。
また、報告会では、学校で起きた事故などの事例について、愛知県立大の望月彰教授が講演したほか、弁護士2人が今回の訴訟の和解内容を説明した。【清藤天】
2月3日朝刊