体罰:根絶へ実態調査 教職員と児童生徒に−−県教委 /長崎
毎日新聞 2013年2月7日(木)12時49分配信
大阪市立桜宮高校のバスケットボール部の男子生徒が自殺した問題を受け、県教委は体罰を根絶するため、公立学校に勤務する全ての教職員と児童生徒・保護者を対象に実態調査を実施することを決め、6日、各県立学校長に通知した。こうした調査はいじめ問題で実施されたことはあるが、体罰問題では初めてという。
調査は昨年4月〜今年1月の間で各校長が把握していた事案に加え、昨年4月〜調査日の間で教職員と児童生徒・保護者への調査で新たに把握した事案を3月15日までに回答するよう求めている。
児童生徒・保護者への調査は学級担任がホームルームで調査用紙を入れる封筒とともに児童生徒に配布。家庭で保護者と相談の上、無記名(記名も可)回答してもらう。学級担任は回収後、密封のまま管理職員に渡す。また、教職員(昨年5月現在で1万3460人)への調査は記名回答で、密封のまま管理職員が回収するという。
県教委はこの日、長崎市で「県公立学校教職員コンプライアンス対策本部会議」を開き、調査について「小中学校については、市町教委と協議し、適切に実施したい」と説明した。【阿部義正】
〔長崎版〕
2月7日朝刊