第三者機関常設を 滋賀県いじめ対策チーム会合

第三者機関常設を 滋賀県いじめ対策チーム会合
京都新聞 2013年2月7日(木)22時9分配信

 有識者らでつくる滋賀県いじめ対策研究チーム会議(座長・上杉孝實京都大名誉教授)が7日、第4回会合を開いた。委員がいじめの背景や対策への意見を発表。嘉田由紀子知事が設置の意向を示している第三者機関などについて話し合った。
 同会議は大津市いじめ問題を受けて設置。同会議の報告を受けて県いじめ対策本部が再発防止策をつくることになっており、今回までの内容を年度内に中間報告にまとめる。
 会合では4委員がいじめ対策への考えを述べた。川西市子どもの人権オンブズパーソンの創設に携わった弁護士の瀬戸則夫委員は、「加害者側と被害者側の両方と信頼を築ける機関でなければ解決できない」と、常設第三者機関の設置を提案。子どもの代弁者や再発防止策の提言者としての役割を訴えた。
 意見交換では、第三者機関の人選や運用方法などを議論。スクールカウンセラー活用の課題や学校の役割についても話し合った。
 会合に出席した嘉田知事は「ここまで多くの要素を出していただいた。後半は、どう整理して制度化につなげるか。課題を受け止め、県ができることを提案したい」と話した。

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