大津・中2自殺:いじめ報告書、学校・市教委に検証要求 第三者委指摘、市長が内容公表へ /滋賀
毎日新聞 2013年2月5日(火)13時56分配信
大津市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、越直美市長は4日、生徒が通っていた学校と市教委に対し、市の第三者調査委員会から報告書で批判された対応の問題点について、今月15日までに検証して結果を報告するよう求め、その内容を公表する考えを定例記者会見で明らかにした。
また、「いじめが自殺の直接的要因」と報告書に明記されたことを踏まえた遺族との民事訴訟の対応について、「明日法廷で結論を述べたい」と語り、5日に開かれる第5回口頭弁論で市側の見解を示す考えを表明した。
今後のいじめ対策については「市教委任せにせず、市長部局でやっていく」と強調。いじめが発覚した際に調査などを担う常設の第三者委と、いじめ情報を一元化して対応窓口となる「いじめ相談推進室」を、4月に新設する意向を改めて表明した。
同室に配置する専門員には学校以外の目を入れるため、教員や元教員は採用しないという。ともに市議会が2月議会で議員提案を目指している「いじめ防止条例」の制定を踏まえて設置する。【千葉紀和】
2月5日朝刊