独自に聞き取り調査 網野高体罰で府教委チーム
京都新聞 2013年2月5日(火)22時39分配信
京都府立網野高(京丹後市網野町)レスリング部顧問の男性教諭(41)による体罰問題で、府教育委員会の特別調査チームが5日、同高の調査に入った。学校が報告した2004〜12年の7件を体罰と認定した。
調査チームの府教委職員4人が、高橋弘校長や、他の顧問教諭らに調査内容を聞き、全校生徒のアンケートや顧問、部員への調査結果を確認した。調査後、京丹後市内で記者会見したチームリーダーの田中太郎教育企画監は、学校が行った調査とは別に、顧問や部員に聞き取り調査を行い、スポーツ指導の専門家ら外部有識者を交えてレスリング部の指導方法を精査すると説明した。
卒業生からの申告があれば調査対象も広げる方針で「7件以外に、さらに体罰の件数が増える可能性は否定できない」と話した。
一方で、教諭の処遇について「(体罰をした)顧問は全国大会で活躍する生徒を育て、一定の指導力がある。現場復帰させるプロセスも考えていく」と強調した。