<大津いじめ自殺>市長が文科相に要望書

<大津いじめ自殺>市長が文科相に要望書
毎日新聞 2013年2月6日(水)19時49分配信

 大津市で11年10月、市立中2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、市の第三者調査委員会が先月末、調査報告書をまとめたことを受け、越(こし)直美市長が6日、文部科学省を訪れ、下村博文文科相に要望書を手渡した。いじめを受けた子供が相談できる第三者機関の設置などを求めた。

 越市長は調査委員会が学校や市教育委員会の調査が不十分と指摘した点に触れ「責任と権限の所在を一致した制度にしてほしい」と要望。市長の下に教育長を置き、教育委員が市長を監督するなど自身が提唱する教育委員会制度改革も求めた。

 下村文科相は、生徒の自殺から、調査委員会が報告書をまとめるまで1年3カ月かかったことについて「あまりにも対応が遅すぎた。報告書の内容も含めて国会で議論したい」と述べ、今後、首相官邸に設置した教育再生実行会議で話し合う教委改革に生かす考えを示した。【石丸整】

シェアする

フォローする