<大阪市>市長が体罰・いじめを調査指揮 2月議会に条例案
毎日新聞 2013年2月6日(水)13時44分配信
大阪市立桜宮高校の体罰問題を受け、市は6日、教育委員会のあり方を検討するプロジェクトチーム(PT)を設置し、初会合を開いた。市教委の組織運営や市長の教育行政への関与について提言し、14年度の組織改編を目指す。また、市は体罰やいじめなどの問題で、市長が直接、調査を指揮できるよう条例化することを決めた。
PTは鍵田剛・政策企画室長をリーダーに、局長級幹部ら10人で構成。教職員の人事や、学校への指導のあり方を検討し、夏ごろに市教委に提言する。
橋下徹市長は、同校の体罰に関する公益通報を市教委が十分に調査しなかったことや、他校での体罰事案を市教委が放置していたことを批判。「教育委員会は組織が腐っている。解体的に作り直す」と話していた。この日の会議では「教育委員会と首長や学校との関係は正常なのか。現行法の範囲で、あるべき姿に近づけたい」と話した。
一方、市は、体罰やいじめなど生命に関わる問題や、職員の法令違反が生じた場合、市教委や公営企業など、市長の管轄外でも調査を指揮できるよう条例化を図る。今月15日開会の2月議会で提案する方針。【茶谷亮、津久井達】