体罰発覚で臨時校長会議 「報告ないのは重大」 宇都宮市教委

体罰発覚で臨時校長会議 「報告ないのは重大」 宇都宮市教委
産経新聞 2013年2月8日(金)7時55分配信

 ■対応課題など確認

 宇都宮市立小中学校で相次いで体罰などの不適切な指導が発覚したのを受けて、臨時校長会議が7日、市教育センター(同市天神)で開かれ、事案の説明の中で同市教育委員会は、小学校の校長が男性教諭(46)の体罰を隠蔽していたことについて「報告がなかったのは重大」と述べた。

 会議には、市内全公立小中学校計96校の校長ら管理職が参加。市教委から1日に明らかになった2件の体罰の概要が報告されたほか、文部科学省からの体罰に関する通知を説明した。会議の後半は「個人が特定されてしまう可能性がある」として非公開だったが、市教委によると、今回の不適切な指導における保護者と学校のやりとりを時系列で紹介し、「保護者から改善の要望があった場合、学校の対応が納得できるものであるか、多角的に確認しなくてはならない」などと対応の課題や関係機関の連携などを確認したという。

 小学校の男性教諭の体罰について、校長は市教委に報告していなかった。同じ教諭が児童に暴言を吐いていたことを発表した1日の記者会見でも明らかにせず、外部から市教委に情報提供があり発覚した。会議後、校長は報道陣の取材に対し「(報告しなかったのは)私に責任がある。信頼を取り戻すために全力をあげる」と話したが、隠蔽した経緯や理由を問われても謝罪の言葉を口にするのみで明確な説明はなかった。

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