甲子園学院、内定者実習も手当不払い 労基署が再び是正勧告

甲子園学院、内定者実習も手当不払い 労基署が再び是正勧告
産経新聞 2013年2月8日(金)12時19分配信

 兵庫県西宮市の学校法人「甲子園学院」が教職員61人に約1220万円の超勤手当を支払っていなかった問題で、同学院が平成23〜24年度の採用内定者に、雇用前に実習などの業務に就かせたにもかかわらず手当を支払っていなかったとして、西宮労働基準監督署から再び是正勧告を受けていたことが7日、分かった。

 同学院によると、是正勧告は昨年9月12日付。学院側はそれぞれ2〜3月、採用直前の内定者らに呼びかけ、実習や引き継ぎ、学校行事などの業務に従事させていたが、手当は支払っていなかった。

 勧告を受けた学院側は昨年10月、23〜24年度の内定者16人に未払いとなっていた研修手当と交通費計約28万円を支払った。労働基準法上の時効となる22年度以前の内定者も採用前に同様の業務に就いていたが手当は支払っていなかったという。

 同学院は「実習が業務にあたるという認識がなかったことが原因で、深く反省している。(内定者には)早く新しい職場や雰囲気に慣れてほしいという思いがあった」としている。

 西宮労基署は23年10月、教職員への超勤手当が未払いになっているとして、同学院に是正勧告を出している。

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