いじめ対策2億4000万円 大津市13年度予算案 一般会計1077億円

いじめ対策2億4000万円 大津市13年度予算案 一般会計1077億円
京都新聞 2013年2月12日(火)13時29分配信

 大津市は12日、2013年度当初予算案を発表した。一般会計は1077億1500万円で、いじめ対策強化のための教員増や民間保育所の整備補助などに重点配分し、前年度当初比で5・2%増となった。9特別会計、5企業会計を合わせた総額は2326億924万円。19日開会する市議会2月定例会に提案する。
 越直美市長は、昨年1月の就任後、実質的に初めて編成した当初予算案について「市長選マニフェストを着実に実行し、健全財政を堅持する方針で、子育て、観光、環境、行財政改革に重点を置いた」と説明した。
 歳出では、市立小中学校のほぼ全校に1人ずついじめ担当教員を配置するなど、最重要課題のいじめ対策に2億4千万円を充てる。14年度に民間保育所などを6カ所新設し定員を600人増やし、待機児童解消を図るための施設整備補助に8億9千万円を配分した。
 いじめ対策では、市議会が提案するいじめ防止条例案が19日に可決された後、組織新設などの対策を加えた一般会計予算案を26日に追加提案する。
 老朽化した北消防署の建て替えに4億8200万円を計上。3カ所あるごみ焼却施設は、南部にある大津クリーンセンターの建て替え計画を見直し、北部と中部の2カ所の改築などに備えて9800万円を盛り込んだ。
 歳入では、企業の業績低迷で法人市民税が前年度から3割近く落ち込んだのが響き、市税収入は2年連続で前年割れとなる471億円。施設整備の費用が膨らみ、借金にあたる市債は前年度比3割増の114億円を発行する。

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