おんぶ中に落下で女児重傷、保育士が停職1カ月/川崎
カナロコ 2013年2月9日(土)0時15分配信
川崎市川崎区内の市立保育園で2011年4月、生後7カ月の女児を背中から落下させ大けがを負わせたとして、市は8日、同保育園の保育士で、現在は同区役所に勤務する係長の女性(52)を、停職1カ月の懲戒処分とした。
市によると、保育士はおんぶひもを使って女児を背負った。背中になじまない感覚があったため、おんぶし直そうと中腰でひもを緩めた際、うつぶせの状態で女児が顔からカーペットの床に落下したという。
女児は硬膜下血腫や脳挫傷などの重傷。3カ月半ほど入院し、現在も通院治療を続けているという。
保育士は昨年12月、業務上過失傷害罪で川崎簡裁から罰金40万円の略式命令を受けた。市は女児の治療費を全額負担。損害賠償については、症状が確定してから女児の家族と交渉を行うとしている。
処分理由について、市人事課は「自己の過失から女児を傷つけた責任は重大で公務に対する信用を著しく失墜させた」としている。管理監督責任として、同保育園の女性園長(55)にも文書注意を行った。