いじめ苦に? 中1男子が自殺図り寝たきりに 和歌山

いじめ苦に? 中1男子が自殺図り寝たきりに 和歌山
産経新聞 2013年2月26日(火)12時11分配信

 和歌山県田辺市立中学校のバスケットボール部に所属する1年の男子生徒が昨年12月、自宅で首をつって自殺を図り、現在も寝たきりの状態で入院していることが26日、分かった。市教委と学校は、男子生徒が数カ月前に部活で無視されるなどしていたことを「いじめにあたる」としているが、自殺未遂との関連については「直接原因となったかはわからない」としている。

 男子生徒の両親は産経新聞の取材に「なぜ息子が命を絶とうと思い詰めたのか、真相を知りたい。二度とこんな悲しい出来事が起きないよう対策をとってほしい」と訴えている。

 田辺市教委などによると、男子生徒は昨年12月15日夜、自室で首をつって自殺を図った。遺書などは見つかっていない。

 男子生徒は昨年10月、担任に同学年のバスケ部員らに無視されたり、ボールをぶつけられたりしたと相談。学校側は同月に加害生徒3人を指導し、男子生徒に謝罪させた。しかし、男子生徒はその後も担任に「女の子のことでからかわれている。テニス部に変わりたい」と相談していたという。

 男子生徒の自殺未遂後、学校は全校生徒を対象にアンケートを実施。自殺未遂直前の2学期の自己評価で男子生徒は「クラブ活動が良かった、友達関係もよくなった」と記していたという。

 記者会見で、中村久仁生教育長は「思いに気づけなかったことが残念でならない」と話した。

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