いじめ:事件増え30件 「大津」問題で関心高まり 少年62人検挙・補導、39人に傷害罪適用−−昨年・府警 /大阪

いじめ:事件増え30件 「大津」問題で関心高まり 少年62人検挙・補導、39人に傷害罪適用−−昨年・府警 /大阪
毎日新聞 2013年2月25日(月)12時39分配信

 大阪府警は、昨年1年間に府内でいじめが原因となった事件が30件あり、少年62人(いじめの仕返しを含む)を検挙・補導したと発表した。21件48人だった前年より増えた。府警は増加した要因として、大津市立中学校の男子生徒が自殺した問題などを受け、いじめへの関心が高まったためとみている。
 府警によると、検挙・補導された少年は、中学生が52人で8割以上を占め、高校生8人、小学生2人だった。適用された罪種では傷害が最多の39人で、無抵抗な被害者をからかうようなケースが多かったという。
 昨年7月には、寝屋川市立中学の男子生徒を殴ったり、髪の毛をライターで燃やすなどした同級生ら5人を、暴力行為処罰法違反や傷害の疑いで逮捕、補導した事件があった。
 一方、いじめの被害者は38人で、相談先(複数回答)は保護者が29人と最多で、教師17人、警察などの相談機関10人、友人5人と続いた。1人は誰にも相談しなかったという。
 府警少年課は「学校現場の対応を尊重するが、命を脅かすようないじめは積極的に捜査する」と話している。【服部陽】
2月25日朝刊

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