県教育長:後任人事 県教組など「混乱招く」 官僚起用で知事批判 /長野
毎日新聞 2013年2月23日(土)12時41分配信
4月1日に任期満了を迎える山口利幸県教育長(66)の後任に、阿部守一知事が文部科学省社会教育課長の伊藤学司氏(45)を充てる意向を固めたことに対し、県教組と県高教組は22日「文科省からの影響を強く受け、無用の混乱が招かれないか懸念される」と批判した。県議会各会派に慎重審議を要請する。
両教組は「教委の中央集権的な在り方を批判していた知事が、教育長に文科省出身者を充てることは整合性に欠ける。この難局を打開できるか甚だ疑問だ」としている。
県高教組の高村裕執行委員長は、他県で文科省出身官僚が教育長に就任した際、卒業式などでの国旗国歌の徹底が強化されたと指摘し「思想調査などの危険性も懸念される。これまでの長野県教育と差ができる」と訴えた。【小田中大】
2月23日朝刊